GBA リズム天国

メイドインワリオチームの作ったあんな感じの雰囲気ユルめのリズムゲーム”。というのが発売前のこのゲームの簡単な説明なんですが、発売後になるとこの一文の前に“つんく♂プロデュース・持ち込み企画の”というのが付きます。ていうか、発売日まで秘匿ってすげぇな。そんなんあろうがなかろうが買ってたとは思うが、並のメーカーなら猛プッシュで推してますなウリのハズなのに華麗にスルーって。
最初に書いた通り、ゲームは『メイドインワリオ』系のミニゲームラッシュ。ただし、5秒で1ゲームという縛りはなくし、新たにリズムで勝負という縛りを加えることで結構ベツモノな印象に。リズム縛りということでゲームが単調になる危機は、音楽ジャンルを豊富に取り揃えたことで回避し、愉快で奇想なゲーム画面と相まって、ついついもう1プレイ。知らずにハマる、知りつつもハマる、しかもリズム感覚が鍛えられる。それこそニンテンが並のメーカーなら『つんく♂監修 リズム感を鍛える大人と子供のDSトレーニング』というタイトルにしてDSで発売しそうなのに、ハード寿命末期のGBAでの発売。でもなんだかそれすらニンテンっぽい。
一度クリアしたミニゲームも、その先に進んでいくと“キャンペーン”が発生、パーフェクトクリアでちょっとしたオマケをエサに再プレイを(喜んで)余儀なくされる。ここら辺の仕手上手なところはまさしく任天堂のゲーム作りのスタイルそのまま。他業種・他業者とのコラボが宣伝ではなく、ゲームそのものに好影響を与えた数少ない事例の一つなんじゃないでしょか。
個人的には今夏一番のタイトル。ソフトとミクロと音の良いイヤホン。すべての条件はオレの家で揃ってる。遊び倒す気まんまんです。
あ、時東ぁみの歌唱がカラオケ級ってのは欠点として挙げさせていただいてもいいですか?