Newスーパーマリオブラザーズ

条件をクリアしないと遊べないワールド5・7を飛ばし、最低ワールドクリアながらもなんとかエンディングを迎えました。クリア後に隠しワールドがありますよではなく、8ワールド中6ワールドのクリアでOK、遊び足らなかったら分岐で行かなかったワールドをどうぞという方式は時間に追われる社会人にはとてもありがたし。歳を重ねると娯楽に対するモチベーションの持続がちょっと大変なので。『脳トレ』みたいに1日10分でいいんですってゲームではないのだし。
しかしものの見事に『スーパーマリオ』だった。次世代機という言葉が造られて、今回で早3回目の代替わりをしようかというところに、このゲーム。グラフィックこそ“今時”ではあるものの、初代以降の要素を取り入れてはいるものの、基軸は初代。それでもこれだけ遊ばせてもらえたのは、取れそうで取れないスターコイン、いて欲しくないとこに必ずいる敵の配置といった絶妙のコース構成と、先日にも書いたが、やられた時の理由が判りやすく、かつ納得でき、どこを直せばいいのかを考えさせるトライアンドエラーを、どう楽しませるかに腐心したおかげ。
今更ではなく、今だからこそのこのゲームを真面目に作り上げた任天堂の執念と言い換えてもいい。
それにしても十字キーでキャラクターを動かし、Aでジャンプ。Bでダッシュのシンプルな操作のなんとわかりやすく、気持ちのよいことか。十字キーがアナログデバイスになろうが、この永久不変・天壌無窮の定型美をWiiで捨てるというのはやっぱり愕然とするよ。それもこの様式を確立した任天堂がってんだから。
まぁ、そこら辺の話はまた今度にするとして、久しぶりにジャンプアクションゲームを楽しく遊ばせてもらいました。初代『スーパーマリオ』はプレイヤーのみならず、その後にジャンプアクションゲームを作る開発者にとっても“教科書”のような存在でしたが、初代が“教科書”なら『New』は“参考書”みたいな出来栄えです。それ単体だとちょっと厳しいかもしれないけど、教科書を読んだ後ならさらに理解を深められるといった意味で。
そういった意味でいうとやはり『New』は昔に『初代』を遊んだ人こそがベストターゲットなのでしょう。昔を知らない人にも手にとってもらえるよう、
誰でもできる、新しいマリオ
というコピーが打たれていますが、実際は
(初代を遊んだ)誰もが偲ぶ、懐かしいマリオ
だったワケです。
不満点はせっかくパッケージも黄色にしたんだからROMカードも黄色にしとけと。ここはもう、それこそ昔を知る側にとっては断固として許せない瑕瑾であります。笑。