逆転裁判 蘇る逆転

リメイクじゃなくて移植でしょう。ハードが変わったのにグラフィックの描き直しもないんだし、変更点といえば若干の演出の変更と『1』と『2』を繋ぐ5話の追加くらい。全く関係ないけどミッシングリンクを繋ぐと考えると5話ってのはガンダムに置き換えると『0083』になるのかしらね。なんでもガンダム基準にするのはオタの悪い癖と決め付けてしまって構わない。
その第五話ですが、シナリオは確かに面白いけど、『3』のシナリオ群には一歩及ばずってところ。問題提起そのものは『2』の4話級に真面目なモノの為、サブキャラのフザけた個性でそれを中和しようとしてるんだけど、ちょいフザけすぎという気がしないでもない。それと最後の真相の曝し方がなー。江戸川コナン金田一少年かよっつー。シリーズで1、2を争うボリュームも、『逆転裁判』をはじめて遊んだ人には「?」となるかもしれない。『1』は4話で決着が着いてるのだから、いくら『2』に続く話とは言え、5話は蛇足なんだよな。それが最大級のボリュームってのはねぇ。これまでのシリーズを遊んでる人にはその蛇足こそが購入動機なんだけれども。
シナリオにはちょいケチをつけたが、追加されたシステムには大変に満足してる。既報の血液反応を調べるルミノール試験薬や指紋採取は科学調査の一部でしかなく、他にもいくつか追加されてるんだけど、悲しいかな、謎解きに直接関係するのでまだ公開ができないんだと思う。DS独自のタッチパネルを活かしたというより、ハードのそのもののスペックアップで実現されたモノがあるんですが、これがもう有無を言わせぬ説得力を持ってて、いくら携帯機とは言えハードの進化は不可欠であることを思い知らされたり。そう考えるとPSPとかでも見てみたい気はするな。
5話のことも考えるとやっぱりファン向けなのかしら。DSはGBAソフトも遊べるから未体験者にGBA版を勧めようとは思わないけども。あ、でもBest版は安いっつーメリットがあるな。
限定版はオリジナルデザイナー描き下ろしのマンガがすべて。『1』の登場キャラ(もしくは関連キャラ)しか出さないとこにプロ根性を垣間見た。